今回は、会社の定款を紛失してしまった場合の対処法についてご説明をいたします。
株式会社や合同会社などの会社は、設立時に必ず定款を作成しています。
また、会社は、作成した定款を本店及び支店に備え置く義務も負っています。
しかしながら、設立から月日が経ってしまうと、定款を紛失してしまうこともあります。
建設業許可申請や古物商許可申請などの各種の許認可の申請時に、会社の定款の提出を求められた際に、紛失に気付くケースが多い印象です。
では、定款を無くしてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。
どこを探しても定款が見つからない場合は、「新たに定款を作成し、株主総会(又は社員総会)にて、定款の全面改定の承認決議を行う」方法が、最も早く確実な対処と考えます。
探しても見つからないのであれば、新しく定款を作成するということです。
また、会社は、株主総会(又は社員総会)の決議によって、定款を変更することができるため、新しく作成した定款の承認が得られれば、その定款が、正式な会社の定款ということになります。
定款を再作成する際は、会社の現状を把握し、適切な規定を設けることが大切です。
また、会社の登記事項証明書と照らし合わせ、内容に齟齬が生まれないよう注意しながら作成をしましょう。